飲食店の向かう先
飲食店の絶対条件とは?
『安心安全に食事を提供すること』
※大前提だからこそ、これを意識してお客さんはお店を選んではいない。
次に注目したいのが、
『味、雰囲気、サービス、値段』
現在この部分が重要視されていおり、他店と比較する対象にもなっている。
お客様→他店より安くて良い物を提供されたい。
飲食店→他店よりも安く良い物を提供したい。
しかし、飲食店側としてこの志向はもはや限界を超えている状態であると言える。
昨今のインスタ映えなど、お客様のニーズに答える事は非常に重要かつ必要ではあると思うが、
限度もしくは限界はあると私は感じている。
そう思う要因の大きく分けて3つあると思う。
1、慢性的な人手不足
低賃金で休みが少なく肉体労働。
それに加えて働き方改革による、残業時間の減少、休日の増加。
一見して良い事では無いかと錯覚するが、これは本当に地獄。
働き方改革とは、単純に働く時間を短くしただけである。
仕事量は変わらず時間は削られ、1日の作業人数も減り、一人あたりに課せられる仕事量は当然増加する。そして、休憩も取れず、就業時間を過ぎてからのただ働き。
一体そんな環境で一体誰が働くというのか?
2、食材の価格変動
これに関しては、しょうがない部分が大きい。
環境的要因、政治的要因が考えられるが、これに関して急激な改善は難しいだろう。
3、多様なニーズの変化
今も昔も流行りすたりの変化が目まぐるしく変化する。
又、流行りとは関係無く多様な注文の増加。
例
客)すみませんハンバーグ定食のハンバーグには、玉ねぎが入っていますか?もし入っていたら抜いてもらいたいのですが?玉ネギアレルギーな物で!
店員)申し訳御座いません。当店のハンバーグは全て混ざってしまっていますので、ご提供致しかねます。
客)どうしても食べたいから、新しく作ってよ!
わがままな方ですが、この様なお客様は珍しくありません。
その他のニーズ
高齢化社会→高齢者の嗜好に合わせた物の提供。
健康志向→健康な食事の提案提供。
アレルギーの増加→アレルギーに対応した食事提供。
インバウンド→メニューの翻訳、宗教上の食事提供。
ペーパーレス→ペーパーレスによる効率化及び環境保護。
コロナなどの感染症対策の為、人と人との接触の簡素化。など、
タイトルにもある通り、飲食店の向かう先とは
『安心安全に食事を提供すること』+『味、雰囲気、サービス、値段』+『多様なニーズの変化に対応できる力』が不可欠になっていくのでは無いかと私は考えている。